熊谷囃子を奏でで市中を巡行!熊谷うちわ祭

長い歴史を持っている

埼玉で行われるイベントとして、次に紹介するのは「熊谷うちわ祭」についてです。
川越まつりに比べると認知度が低いためか、知らない人も多いのではないでしょうか。
そこでここではまず、熊谷うちわ祭がどのような歴史を持っているお祭りなのか、ということについて紹介します。

熊谷うちわ祭が始まったのは、1750年頃のことです。
これは熊谷うちわ祭を執り行っている八坂神社の合併が行われた後のことで、元々は二つあった神社がそれぞれ行っていたお祭りを一つに統合するという目的から始まりました。
元となっているお祭りは1592年頃から行なわれていた事を考えると、江戸時代が始まる前からの長い歴史を持っているお祭りであることがわかります。

それでは、何故「うちわ祭り」という名前になったのでしょうか。
この由来と言われているのが、神田明神で行われている「天王祭」です。
この天王祭においてうちわが飛び交うようなお祭りが行なわれており、当時この付近で料亭を行っていた人がそれを見て取り入れるようにしました。
それが熊谷のお祭りでも流行するようになり、今のような「熊谷うちわ祭」という名前になったのだと言われています。

このお祭りが発展をしてきた背景には、日本自体の成長もありました。
江戸時代の頃までは「宗教的儀礼」としてのお祭りの風情が強かったのに対して、近代的な成長を始めることになる明治時代以降については「経済的」な風情もかなり強くなってきました。
一見すると俗っぽくなったかのように思われてしまうかも知れませんが、こうして商人も含む様々な人達が一体となって行われるようになってきたことが、この熊谷うちわ祭が現在にも残っている大きな理由となっています。

それぞれの見どころ

熊谷うちわ祭は、全4日の行程で行われます。
それでは、それぞれの日にはどのような見どころがあるのでしょうか。
4日間で行われることについて紹介します。

まず第一日目は、「遷霊祭」というものが行なわれます。
これは愛宕八坂神社の中で行われるもので、神輿に神様を移すための儀式です。
このタイミングでは観光をすることはできず、遷霊祭は役員だけで行われるのがしきたりとなっています。

第二日目についても、こういった関係者によって行われるイベントが多くなっています。
お清めを行う渡御発輿祭や、祭りが無事に終わるように祈願するイベントなどが中心です。
ただ、この日には観光客向けのイベントである「初叩き合い」というものも行われます。

初叩き合いというのは、全ての山車が一箇所に集結して行われるイベントです。
熊谷駅前を中心にしながらこの後三日間のメインを飾ることになる山車のお目見えが行われます。
それぞれの山車がお囃子を奏でながら行進する様は圧巻です。

そして三日目になって、メインイベントとも言える「巡行祭」が行なわれます。
昼の間は山車を持って練り歩くだけですが、夜になると「巡航叩き合い」というお囃子を加えたものとなり、より一層美しく豪華な姿を見ることができるようになります。

そして参加者としては最終日となる四日目には、「曳っかわせ叩き合い」という大イベントが行なわれます。
これは最後の叩き合いのことで、これまでの実力を出しきるように行われるものとなっています。